



2022.12.19 経理サポート
開業前にチェック!初めての飲食店経理 その1
飲食店の経理方法として、毎月の経理実務の流れをご紹介します。 基本的には毎月同じ作業の繰り返しで進み、決算のタイミングのみ棚卸が追加されると考えていただければOKです。経理作業は大まかに ・取引を記帳する ・記帳した取引を証明できる書類を保存する というふたつの作業が中心となります。 具体的には、 ・お客様からの売上 ・業者からの食材、酒仕入 ・給与、消耗品、通信費、家賃、水道光熱費などの経費の支払 が取引内容となり、これらの取引を ・いつ ・いくら ・誰と 行った取引であるかを記帳し、証明する書類を保存するという作業が必要になります。 なお、取引は月ごと区切って管理すると、月々の業績が把握しやすくなります。「記帳」と「保存」を中心とした経理作業は ・現金の取引 ・預金の取引 に分けて行うとわかりやすくなります。 現金の取引には、現金での売上、現金での仕入・経費支払いがあります。 これらの取引は、現金出納帳をつけて出入りを管理します。 (詳しくは下記リンクをご参照ください)一方の預金取引には、クレジットカード売上、掛仕入の支払いがあります。 この他、水道光熱費・通信費の口座引き落とし、店舗家賃の支払い、給与の支払いなども預金取引になる場合があります。 これらは現金支払いと預金支払いのどちらかを選ぶことができるのですが、預金取引が可能なものについては、預金取引にすることをおススメします。預金取引をおススメする理由は大きくふたつあり、 ・現金出納帳に記入する回数が減り、現金管理の手間が省ける ・預金通帳に取引内容と金額が記載され、記録として残すことができる という理由です。 多少の手数料はかかっても、管理する手間や現金管理の精度を考えると、預金取引をメインにする方がおススメと言えます。 現金管理の精度を高めることは、業績の正確な把握につながりますし、税務調査時の信頼も高まります。 預金の管理については下記リンクをご参照ください。次回は売上、仕入、経費支払を行った場合の経理方法を、実際のひと月の流れに沿った形でご紹介します。