2019.08.19 よもやま話
登録していますか?キャッシュレス消費税還元事業
2019年10月からキャッシュレス決済をした消費者に2%or5%のポイントを還元する制度がスタートします。
これは、消費税率が10%に引き上げられること、キャッシュレス決済を推進したいことを背景に始められる事業です。
今回はその内容についてのお話です。
まだまだ少ない?キャッシュレス決済
そもそも、キャッシュレス決済とはどのようなものを言うのでしょうか?
これは「キャッシュレス=現金を使わない支払い」ということを意味しており、クレジットカード、電子マネー、QRコードなどを使って代金を支払うことを意味します。
もともと日本はキャッシュレス決済の比率が世界各国に比べて低く、労働人口の減少に伴う生産性の向上や現金資産の見える化などを目的として、
推進されています。
(現金売上を漏らさず正確につかもうとする意図があるようです)
テレビCMや広告でも、クレジットカードや〇〇ペイといったキャッシュレス決済が多く取り上げられていますね。
個人的な感想としても、支払いをしている人を見ると、まだまだ現金決済の人の割合が多いなと思います。
その根元には「クレジットカード・キャッシュレス決済は怖い、危ない」という認識をお持ちの方が多いようです。
キャッシュレス決済を推進するためには、このセキュリティの安全性をどれだけ広められるかがキーだと思うのですが、今回の事業も含めてお得なキャンペーン情報しか聞こえてこないのは残念ですね。
これでは一部の人だけが得をする仕組みになってしまい、キャッシュレス決済利用のすそ野を大きく広げることは難しいのでは、と思ってしまいます。
還元する事業者になるためには登録が必要
さて、話を戻します。
今回のキャッシュレス消費者還元事業の対象となるためには、事前に加盟店IDを発行し、登録審査を受けることが必要です。
この登録審査はクレジットカード決済を導入している店舗であれば、キャッシュレス決済事業者(クレジット手数料を支払っている事業者)が代行して行うことになるので、登録審査が行われているかの確認は、そのキャッシュレス決済事業者にしておいた方がよいでしょう。
↑上記のホームページの「登録までのステップ」というフローがわかりやすくていいですね。
↓参考までに切り出したものです。
店舗・飲食店経営者が直接、登録審査をするケースはないと思いますが、登録されているかどうかわからない方は、登録しているクレジット決済事業者へ確認した方がよいでしょう。
ちなみに複数の決済事業者を利用している方は、すべての決済事業者に連絡しての登録が必要になるようです。
期間は2019年10月1日~2020年6月30日まで!
この事業は期間限定のものです。
おそらくですが、開始の後、消費者から
「ポイント還元の対象になっているお店ですか?」
という質問が来ることが予想されます。
キャッシュレス決済を導入している店舗では、自信を持って
「登録しているお店です!」
と答えられるように確認しておいた方がよいでしょう。
導入していない店舗の方も、このタイミングでキャッシュレス決済を導入するというのはアリだと思います。
個人的には、レジ待ちが発生するお店、特に個別包装が多くてお会計に時間がかかるベーカリーやパティスリーなどに導入してほしいと思っています。
買い物に何らかのストレスがある、例えば美味しいお店だけど混んでいていつもレジで待たされる、のような状況が緩和されるのであれば、決済手数料以上のメリットはあるのではないかと思います。