2018.07.13 よもやま話
飲食店の人員不足解消のための一策 年配の方の接客には安心感があると思います
飲食店にとって接客は非常に重要な要素です。
どのような接客をするか、という手段の問題だけではなく、接客をする人の雰囲気や話の仕方など、人そのものも重要です。
今回は接客をする「人」の確保や集め方についての内容です。
とにかく人手不足!どの業種でも人が足りていない!
どの業種の経営者の方からも「人が足りない!」という話を耳にします。
これは最近だけではなくいつの時代でもそうなのですが、ちょっと前までは、
「いい」人が足りない。
というケースがほとんどでした。
つまり、人の募集は来るけど、未経験者だったり、年齢が上過ぎたり、あまり印象がよくなかったりなど、「採用したい!」と思う人が足りないというケースの方が多かったのです。
ですが、最近は募集をかけても人が来ない、働く人数が足りていない、というケースが増えてきました。
人の確保自体が困難になってきているのです。
飲食店の接客には安心感が必要
さて、話は変わって、飲食店の接客の話です。
私も食事をしていてよく感じるのですが、接客をする店員に余裕がなかったり、お願いした時の反応が悪かったりすると、注文をしにくくなったり、こちらまで不安な気持ちになってしまうことがあります。
店側の不安や忙しいときのテンパり具合が顧客まで伝わるのです。
仕事の慣れ・不慣れもあると思いますが、その店員の落ち着き方や思いやりの気持ちなどもそのような雰囲気作りに影響します。
相対的に見て、学生アルバイトよりも、子育てや仕事を数十年経験してきた人の方が、そのような落ち着いた雰囲気を持っており、飲食店の接客に向いているのではないかと思います。
(活気のある雰囲気を出したいお店には不向きかもしれませんが)
食事に来た方に安心感を持ってもらうことは、くつろいで食事をしてもらうために重要であると言えるでしょう。
また、お店と顧客の信頼関係を構築するためには、顧客が頼みやすい雰囲気を持った店員がいることも重要です。
そこで活用したいのがシニア世代の従業員です。
自分で飲食店を経営するために勉強したい方や、お孫さんにお小遣いをあげるくらいの給料を稼ぎたい方、やりがいを求めてサービス業で働きたい方など、60歳以降も働きたい方は増えてきています。
働き手が不足しているお店は、シニア世代の働きたいニーズを取り込むことで、人手不足の解消だけではなく、接客・サービスにもプラスの効果をもたらす可能性があるのです。
募集には「シニア世代歓迎」を掲載しよう
募集をするときのポイントですが、シニア世代が求人を探すときには、
・年齢制限がないか
・自分と同じような年代の人が働いているか
・自分の希望する日数、時間を働くことができるか
・長期間働くことができるか
などの要素を気にするようです。
募集広告を出す際には、これら勤務条件や他の従業員の年齢、勤務年数などの情報を提供するとよいでしょう。
飲食店のアルバイト=学生やフリーター、というイメージがあるかもしれませんが、お店によっては、年配の方が接客をした方が良いケースがあります。
「あの人がいるからあのお店に飲みに行く」のように、お店の常連になるきっかけは、接客する人が起点になることはよくある話だと思います。
※プロ中のプロの話になってしまうのですが、帝国ホテルの接客は非常に安心感がありますね。個人的には、年配のウェイターさんの接客の方が好きです。