2021.01.04 よもやま話
飲食店が1~2月の時期に行った方が良いこと
12月の繁忙期を終え、年間を通して閑散期である1~2月を迎えます。
特に今年(2021年)の1~2月は、飲食店にとって厳しい時期となることが予想されています。
裏を返せば日々の営業以外に時間を取ることができる時期でもあるため、この時期にどのようなことを行って繁忙期に備える、あるいは経営体制を強化した方が良いでしょうか?
原則的には「守り」の考え方
原則的な考え方では、厳しい状況であるときには「守る」ことが必要です。
「守る」こととは、出費を可能な限り抑えて耐え忍び、3月以降の繁忙期への備えをすることです。
食材原価の無駄を可能な限り省き、備品消耗品や研究費などの出費をいつも以上に抑え、資金をできるだけ減らないようにすることが必要です。
どのお店にも売上を取ることができる時期と、そうではない時期があります。
利益を最大にさせるためには「忙しい時期に取れるだけ売上を確保して、暇な時期にはじっと耐え忍ぶ」ということも必要です。
部分的には「攻め」も必要
一方で「暇な時期にお得なプランをアピールして、売上を平準化させる」という考え方もあります。
暇な時期に手が空いてしまうよりは、お得なプランで客数を伸ばして少しでも売上を確保するという考え方です。
こちらはどれだけの効果を見込めるか、試行錯誤しながらそのお店に合った方法を取る必要があります。
また、別の攻め方として販売方法や集客を強化するための仕組みづくりということも必要です。
来店やテイクアウト受注を促すためのWEB予約システムの導入、SNSやホームページの開設・運用方法の検討など、じっくり時間を取るからこそできる方法もあります。
販売促進に活用できる「小規模事業者持続化補助金」
令和元年度補正予算 小規模事業者持続化補助金4月頃にあったコロナウィルス対応の「給付金」と名前が似ていますが、こちらは「補助金」です。
書類の申請に審査があり、審査に合格することで事業を行うための費用を補助してもらうことができます。
(事業は審査後に開始する必要があり、補助金の入金はすべて完了した後にされます)
こちらは主にお店の販売促進に使うための補助金で、現状を鑑みたテイクアウト需要への対応などは制度の趣旨にピッタリと合致するものではないかと思われます。
商工会議所が窓口になっており、申請の指導・助言を受けることもできるようなので、お考えの方は商工会議所へご相談ください。
令和元年度補正予算の第4回受付締め切りは2021年2月5日(金)のようなので、これからの申請準備でも十分間に合うと思います。