2020.04.06 よもやま話
たばこを吸えるかどうかによるお店の変化について
2020年4月1日より飲食店におけるたばこの取扱いが大きく変わりました。
このタイミングで店内禁煙に切り替えたお店が一定数あるようですが、今回はこの取扱いによるお店の変化に関するお話です。
最大のデメリットは20歳未満立ち入り禁止
2020年3月以前に開業している一定の規模のお店には特例措置があり、保健所への届出をすることで経過措置として店内で喫煙することができます。
(東京都では家族従業員以外の従業員がいるお店は経過措置の対象外)
ただし、喫煙可能にした場合、その喫煙可能室へ20歳未満の人が立ち入り禁止になります。
(経過措置により店内全体を喫煙可能室にした場合、店内に20歳未満の人の立ち入りができなくなります)
お子様連れの顧客を迎えられなくなるだけではなく、アルバイトスタッフにも制約が出てしまいます。
いままで常連として通ってもらっていたお子様連れのお客さんに、
「すみません、4月からお子様入れなくなってしまったんです・・・」
と言わなければいけなくなるのは大きな損失です。
一方でたばこを吸いたいお客さんもいる
一方で店内が全面禁煙になった場合、いままでたばこを吸っていたお客さんに
「すみません、4月から店内ではたばこが吸えなくなってしまったんです・・・」
と言わなければなりません。
お店の客層によりますが、店内が禁煙とわかった段階で帰ってしまうお客さんは一定数います。
常連として通っていたお店が禁煙になったことで通わなくなるお客さんもいるでしょう。
特に男性をターゲットとした居酒屋業態ではたばこを吸いたいお客さんが多く、禁煙による影響が出やすい傾向にあるようです。
禁煙にしてみたらメリットがあった
喫煙可能なお店が、店内禁煙にしてみた場合のメリットもあったようです。
・お店の掃除が楽になった
壁やテーブルの汚れが少なくなったようです。
・若いカップルの客層が増えた
あらかじめ調べて禁煙のお店を選ぶ方も増えているようです。
・お店のニオイが服につかなくなった
お店から帰ったあと、服のニオイが気になること多いですよね。
・回転率が上がった
これは良し悪しありますが、満席があるお店の場合はメリットです。
「禁煙にするのが怖かったけど、やってみたら意外と大丈夫だった」
という声は耳にします。
最終的にどのようなお店にするかは経営判断になりますが、今後喫煙のルールが今より緩くなることはおそらくないと思われますので、分煙の取り組みは必須であると言えます。