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飲食店ちょい足しコラム
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飲食店の開業・経営にちょっとだけ役に立つコラム

いくら売れば儲かるかがわかる!飲食店のためのザックリ損益分岐点計算

自分のお店がどのくらいの売上をあげていれば利益が出るか、ということをご存知でしょうか?







今回は自店の状況を知るため分析のお話です。

損益分岐点売上高とは?

利益がプラスマイナスゼロになる売上高を「損益分岐点売上高(そんえきぶんきてんうりあげだか)」といいます。








この損益分岐点売上高を知っていれば、自分で計算したり、税理士から業績の報告を受ける前に、その月の利益状況をなんとなく把握することができます。










例えば、損益分岐点売上高が月間100万円となるお店では、


「今月はまだ60万円しか売上があがっていないから、臨時的にクーポンを配布をして集客しよう」


「今月は80万円でギリギリの売上だから、お客さんにおススメして客単価を上げて売上を稼ごう」


などの方策を、ある程度の根拠をもとに実行することができます。








では、損益分岐点売上高はどのように計算すればよいのでしょうか?

損益分岐点売上高の簡便な計算方法とは?

正確な損益分岐点売上高を計算するためには、各種の経費を


・変動費(食材仕入など売上の変動にあわせて変動する経費)



・固定費(家賃など売上の変動にかかわらず一定の経費)


に区分する必要があるのですが、ここでは、手軽に、ザックリとした損益分岐点売上高を計算します。


「食材仕入以外の経費全額÷粗利率」

これでザックリとした損益分岐点売上高を計算できます。








食材仕入以外の経費全額とは、人件費、家賃、水道光熱費、消耗品費などの運営にかかった経費全額です。

(いわゆる販売費および一般管理費の金額です)







粗利率とは、売上から食材仕入を差し引いた利益率です。

(飲食店の場合、原価率が3~4割程度、粗利率が6~7割前後の場合が多いです)

具体的に計算してみよう!

例えば、


粗利率 70%(原価率 30%)


・人件費 250,000円

・家賃 200,000円

・水道光熱費 50,000円

・消耗品費 50,000円

・その他経費 10,000円


経費合計 560,000円


のお店であったと仮定します。








このお店の損益分岐点売上高を計算してみると、



560,000円÷70%(0.7)=800,000円

となります。








つまり、このお店は800,000円の売上があれば、利益がプラスマイナス0円ということになります。

利益がプラスマイナス0ではお店を続けていくことは難しい

個人事業主の場合には利益がプラスマイナス0円といっても、自分(事業主)の給料が計算の中に含まれていません。







また、借入金があれば、その返済元金は計算の中に含まれていません。








つまり、

(食材仕入以外の経費合計+自分の給料+借入金の返済元金)÷粗利率


くらいの売上高がなければ、お店の運営は続けていけないことになります。

重要なのは、自分のお店の状況を知っておくこと

ダイエットを効果的に行うためには、目標体重を設定し、体重計で効果を測定することが重要です。








効果が出ていればそのまま続けて良いことがわかりますし、効果が出ていなければやり方を修正する必要が出てきます。













お店の運営もダイエットと同じです。






損益分岐点売上高を知ることは、目標体重を設定することと同じで、売上や利益を把握することは、体重計で効果を測定することと同じです。










結果を残していくためには、感覚だけを頼りにお店を運営するのではなく、達成しなければいけないラインを把握し、数字で効果を測りながら結果を追求していく、ということが重要です。

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