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飲食店ちょい足しコラム
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お店のお金から自分の生活費をいくら取ればいいですか?

タイトルのご質問をよくいただくので、今回はお店のお金から自分の生活費をどのように取ればよいか、についてご説明したいと思います。








なお、この考え方は個人事業主の方のみのお話です。








法人(会社)の場合は、経営者の方に給料を支払うことになるので、その給料が自分の取り分・生活費となります。

個人事業主の場合、自分への「給料」とはならない

個人事業主の場合、お店の経営と自分の生活が一体となります。










なので、自分自身への給料、という考え方ではなく、お店のお金から自分の生活費を取り出す、という考え方になります。











この考え方は会計・税金のルールなので、??と感じるようであれば気にしないでいただいて結構です。

(交通ルールのように決められたものとご認識ください)










では、いくらを生活費として持ち出せばよいでしょうか?












結論としては「自分のお金なのでいくら持ち出しても問題ない」ということにはなりますが、一定のルールに従って持ち出すことをおススメしております。











おススメしている具体的な方法は大きく二つあります。


①毎月定額を持ち出す ②お店の利益を計算して持ち出す

まず「①毎月定額を持ち出す」方法です。










これはシンプルな方法で、決めた金額を決めた時期に持ち出す方法です。










例えば、開業当初は売上が安定しないので15万円、売上が軌道に乗ってきたから25万円に増やす、など何らかのルールに従って自分の生活費とします。

(お店の銀行口座から生活費用の銀行口座へ移す場合が多いです)












もう一つの「②お店の利益を計算して持ち出す方法」は、少しだけ手間がかかります。









具体的には、お店の収支計算をして、そこから借入金の返済や納税準備金を差し引いた残りを自分の取り分とする方法です。








例えば、前月の売上と仕入・経費を下記のように計算したとします。

売上 1,620,000円
仕入 486,000円
経費 650,000円

利益 484,000円






この利益の金額から、借入金の返済、納税準備金を差し引きます。






利益 484,000円
借入金返済 80,000円
納税準備金 105,000円

差し引き 299,000円








この差し引き299,000円を自分の生活費として持ち出します。










この方法の良いところは、お店のお金が減らないように管理でき、売上が多くなれば自分の生活費もより多くなるため、モチベーションが高くなりやすい点です。

重要なのは「お店のお金と自分の生活費を一緒にしない」こと

ふたつの方法をご紹介しましたが、これらの方法に寄らなくても問題ありません。










先述の通り個人事業主の場合、お店の経営と自分の生活は一体であるため、お店のお金をいくら持ち出しても問題ないのです。










ですが、一定のルールに従って生活費を持ち出すことをおすすめしております。











理由は、お金を秩序なく持ち出してしまうことで、お店としていくらお金を稼いでいるかがわかりにくくなるからです。










「収支計算上は利益が出ているが、お金が手元に残っていない・・・」



となってしまうのは、何らかの理由でお金を持ち出してしまっているケースが多いです。









そしてそれを記録していないため、何にいくら使ったのかがわからなくなってしまっているのです。











せっかくお店の経営が順調に進み、お客さんが増えてきている状況でも、お金の管理をいい加減にやってしまうことでダメになってしまうお店はたくさんあります。









そのような状況にならないためにも、お店のお金と自分の生活費は、いつ、いくら持ち出したのかがわかるように管理することをおすすめします。

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