2021.09.20 資金調達
飲食店の創業融資を成功させるポイント 創業者の思い、アイデア、社会的意義
創業融資の審査の際、数値の計画だけではなく、創業しようとする人の思いや事業のアイデア、社会的意義なども考慮されることになります。
今回はどのようなことを事業計画書に記載してアピールした方がよいか、ということについてのお話です。
創業者の思いとして「こだわり」をできるだけ伝える
計画書の最初には、創業の動機を書くことになります。
「なぜこの事業を創業したいのか」ということを記載するのですが、記載しておきたいのが、その事業への「こだわり」です。
この「こだわり」というものは非常に重要です。
どの事業でもそうなのですが、物事はこだわればこだわるほど、よりマニアックなものになっていき、他の人が簡単に到達できないところまでたどり着きます。
最終的に提供する商品やサービスは、顧客のニーズに近づける必要はあると思いますが、
「自分はこれだけのこだわりと熱を持ってやっている」
というものがあるのとないのでは、事業を続けていくための意気込みだけではなく、差別化となる強みがあるかどうか、という点にも影響するため、非常に重要なものであると言えます。
第三者が話を聞いて「ほぇ~、スゴイですねぇ~」と感心してもらえるくらいのこだわりや熱があればグッドです。
アイデアは差別化のポイント。しかしアイデアだけでは長続きしない
「おっ、なかなか面白くて他にはない発想ですね」
と思われるようなアイデアはプラスに働きます。
同業者が手をつけていない顧客や潜在的なニーズに対応する事業は、融資の審査においても重要です。
ですが、そういったアイデアだけでは、長続きしない場合が多くあります。
特に同業者に簡単に真似をされてしまう料理やサービスはその典型と言えるでしょう。
いいアイデア+同業者が簡単に真似をできない技術ややり方があれば、融資の審査にとって大きなプラスとなるでしょう。
社会的意義を意識をすることは、事業主としての第一歩
社会的意義とは、事業を行うことで広く社会に役に立つことがあるか、ということです。
代表的なものが雇用創出です。
自分が事業を行うことで、雇用を生み出すことができ、仕事を求めている人にお給料を支払うことができる、という社会的な意義があります。
また、飲食業界は待遇が良くない業界であり、それを改善できるように将来的には好待遇のモデルを作りたい!などのような考え方もあります。
高齢者向けのサービスなど社会的な意義が高い事業もありますが、まずは自分がやろうとしている事業が、どのようなところで社会の役に立てるか、という点を考える方が近道かと思います。
特に雇用創出・給料アップは、国の政策において非常に重要な要素であるため、計画書に盛り込んでおいた方がよいでしょう。