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利益は出ているのにお金が増えていないのはなぜか?

売上と経費を差し引きして利益を計算すると、思いのほか利益が出ていることがあります。







「思いのほか」という書き方をしたのは、経営者に利益が出ている実感がないからです。












なぜ利益が出ている実感がないのか、その理由は手元のお金が増えていないからです。







ではなぜそのような現象が起きてしまうのか、について考えられる理由をいくつか挙げてみましょう。

現金管理をきちんと行っていない

一番多い原因がこれです。








つまり、売上として入ってきたお金を、いつ、いくら、何に使っているかを把握していないケースです。

(特に自分の生活費を自由に持ち出せる個人事業主の方に多いケースです)











現金出納帳をつけていれば、自分の生活費を含めて、いつ、いくら、何にお金を使ったかを記録するので、後で振り返ったときに、お金の出入りの原因を正確につかむことができます。









利益の金額に連動したお金の動きを把握することができるのです。















逆に現金出納帳をつけていないのであれば、売上として入ってきたお金を、いつ、いくら、何に使ったか(あるいは持ち出したか)、正確に把握できなくなります。

(覚えておこうと思っても、日々の金額の動きを正確に覚え続けることはかなり難しいです)








仕入や備品などお店の経費になる買い物であれば利益計算に反映されますが、自分の生活費や経費にならない買い物は利益計算に反映されません。







多くのケースは自分の生活費を多額に持ち出しており、その持ち出しを、いつ、いくら持ち出したかの把握していないために現金の動きが利益に連動しなくなってしまうパターンです。











現金管理を正確に行うことは、対外的な信用を得る目的以外に、お金の動きを正確に把握するためにとても重要であると言えます。

借入金の元金の返済が多い

これもよくあります。







借入金の元金の返済は経費にならないため(これは簿記のルール上、そのような仕組みになっています)、最終的な利益から借入金を返済することになります。










計算上の利益から借入金の元金を引いた金額が自分の手残りとなるため、借入金の元金の返済が多いと、利益よりもお金の手残りが少なくなります。











実際は減価償却費というお金が出て行かない経費があるため、


利益+減価償却費-借入金の元金=事業のお金の増減




という認識をもっていただければ大丈夫でしょう。

(売掛金や買掛金の増減なども影響するので正確な数値ではありませんが)

事業用の口座と生活費の口座を分けて、現金出納帳を毎日つけること

お店用の口座と自分の生活費の口座を一緒に使ってしまうと、現金の動きがわかりにくくなってしまいます。









おススメは口座をお店用と生活費用に分け、自分の生活費は毎月一定の金額を、

お店用→生活費用



という形で移動して、生活費はその生活費用の口座からしか使わないようにすることで、お店のお金の増減を把握しやすくなります。












そして、現金出納帳を毎日つけて、お金の出入りを記録しておくことが必要です。










経営において、お金が増えた減ったの管理とその原因究明はとても重要です(いわゆるキャッシュフロー管理)。









手間と時間はかかりますが、必要な時間とコストだと思ってしっかり管理することを心がけましょう。


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