2018.08.27 開業支援
お店のこだわりはしつこいくらいに伝えよう
自分の手間暇かけたこだわりをお客様に伝えるために、どのようなことをしていますか?
今回は伝えているようで伝わっていない、付加価値のアピールについてのお話です。
こだわりはアピールしなければ伝わらない
同じメニューでも、
「餃子」
と
「皮から仕込んだイベリコ豚の自家製餃子」
では、どちらが魅力的に見えて、価値が高いと感じるでしょうか。
極端な例ですが、後者の方が高級食材を使い、手間暇をかけて作っているメニューであることが伝わります。
作っている料理人が手間暇をかけて、いい食材を使っているにもかかわらず、「餃子」としか記載していないメニューや、オーダーをとる際または料理の提供時にこだわりを何も伝えないお店がよくあります。
これは非常にもったいないことなのです。
伝えようとアピールすることで伝わる、ということを理解する
「このお店の料理はこだわっていていいお店だな」
と評価されることは、料理の味や見た目だけで評価されるわけではありません。
こだわっているポイントを事前にわかりやすくアピールすることで
「この料理は高級食材を使って、手間暇かけて作られているのだな」
というように、お店のこだわりが伝わり、料理の価値やありがたみを増やすことができるのです。
「そんなこと、言わなくたって伝わるでしょ?」
という感想を持つ方が多いのですが、料理人の感覚と一般顧客の感覚は異なるため、料理人であればわかることでも、一般顧客にはわからないことはたくさんあります。
お店のこだわりをあらかじめ(しつこいくらいに)伝えようとした方が伝わりやすい、という意識を持った方が、お客様にはわかりやすくなることが多いです。
伝える方法はメニュー名、説明書き、料理の提供時など
こだわりを伝えるための方法の代表的なものは、
・メニュー名にこだわりをつける
(皮から仕込んだイベリコ豚の自家製餃子)
・メニュー横の説明書きにこだわりを書く
(メニュー名「自家製餃子」の横に、手作りで仕込んだモチモチの皮に、粗びきのイベリコ豚と野菜を多めに使った餡を包んだシェフ自慢の一品です)
・オーダーを取る際または料理の提供時に伝える
(料理をお客様に提供する際に「自家製餃子でございます。こちらシェフが皮から作っており、餡にはイベリコ豚と野菜をたっぷりと使用した当店自慢の一皿でございます」などの説明を加える)
伝え方の上手なお店は、上記のアピールをさりげなく、かつ、しっかり伝わるようにしています。
「このお店のこういう見せ方・伝え方は上手だな」という感想を他店で感じたときは、同じような見せ方・伝え方を自店でも是非実践してみてください。